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かつて盲腸の手術の時、メスを手にした医師は、腰椎麻酔だから会話には支障のない私に聞いた。 医師の言葉の意味が理解できたのは、病室に戻ってから。 この手術が、事故で顔に傷を負ったような場合だと、少々年齢が高くても、女性への処置は細心を極める。ましてや、患者が若い女性となれば、医師の気合が違う・・・
と言ったら、お医者さんに叱られるだろうか。 今、「男は顔じゃない!」とは言わない男性が増えている。コンビニでも、男性化粧品のコーナーが少しづつ主張を始めている。 |
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「大型連休」がはじまる。さわやかな若葉の中、こいのぼりが泳いでいる。 ”大きなまごいは おとうさん” 黒くて立派な鯉は、確かに「父」にふさわしい。 そう聞かれた経験のある方もいらっしゃるだろう。 五月の薫風を受けて、大空を泳ぐこいのぼりは、父から息子へと受け継がれる「家」 の象徴。 奇数の日が重なる日は、「節句」として昔からいろんな行事が行われてきた。 「こいのぼりは、家父長制の象徴」なんて思うと、こいのぼりを気持ちよく眺められなくなる。 |
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「男の子の日」の話題のついでに、女性デーの話。 IWD(International Women's Day)と呼ばれるこの日は、第2次世界大戦当事は廃れていたが、1960年項半の女性開放運動で再び関心を持たれ、1975年の国連婦人年を契機に、世界各地に広まって、1978年には国際連合公認の休日に加えられている。 日本でも、この日がメジャーになるチャンスがなかったわけではない。 今年の3月、オランダを旅していた友人が、ちょうど女性デーの大々的なイベントに行き会った。 |
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今日は母の日。カーネーションの赤が吸い込まれそうないいお天気だ。 「母」といえばエプロン、というイメージは、いつ頃から定着したのだろうか。 どちらにしても、それは、「家」の中での、「母」を示す記号であった。 エプロンは、「おさんどん」(=家事労働一般)の象徴だった。 四位はバッグ。五位は財布。 |