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朝のテレビで、ニュース・芸能ネタではなく、日常生活のあれこれだけを取り上げる番組がある。その番組の後半が、一般主婦とレギュラー・ゲストが組みになって参加するクイズコーナー。 ある日のゲストが、東北弁のうまい、性格俳優のあき竹城氏。 その日彼女は、「ママ イコール エプロンなんていう発想は、おかしいわよ !」と言いたかったわけではない。 エプロンは、カテゴリーの象徴ではない。衣服を汚さないためにカバーするも の。 |
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「ドリンク剤」といえば、24時間戦う「企業戦士」のものだった。だから、たいていは、がんばろう!ってかんじで、飲み干す男性のCMばかり だった。女性がでてきても、「どうぞ」とエプロンがけで優しく差し出す「妻」とい う役割だけ。 ところが最近、「働く女性」がドリンク剤を飲み干す、というCMが登場してい るのに気づいた。 夜のオフィス街、というパターンもある。 1985(昭和60)年5月17日。男女雇用機会均等法が成立した。 小泉内閣では、史上最多の5人の女性が閣僚になっている。 |
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小泉内閣での5人の女性が閣僚で、いま注目の的は、何と言っても田中真紀子さん。 彼女に関する報道で、気がつかれただろうか。『真紀子外相』『真紀子節』『真紀子
批判』・・・・・ 昨年、オーストラリアで金メダルをとった『高橋尚子』選手の時も、報道のほとんどが『尚子 金!』であった。あの時、柳ヶ瀬を飾る垂れ幕もすべて『尚子 金』の文字ばかり。 女はいずれ嫁ぐもの…そして夫の姓になるもの…という思い込みが、女性を『姓』 ではなく『名』で呼びあらわす風習を作り出してしまった。そして、「女は、名前で呼んだ方がかわいいし、親しみやすい」という思い込みが、それに加わる。 夫婦が別々の姓を名乗ってもよいという法改正も、そう遠い日ではない。そうなれば、姓と名前でワンセット。「男性は姓、女性は名前」という習慣も、次第に消えていくだろう。 |
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ボーナス月のためか、車の宣伝が目立つ。 ”運転手は君だ。車掌は僕だ”という童謡があったが、少し前まで、ファミリー向けの車を運転しているのは「父」であった。「母」は助手席に座っているものであった。 が、最近少し違ってきた。 運転するのは男、女は助手席に乗るもの、という「常識」が確かに一昔前まではあったなあ、と思い出す。 しかし、道を通り過ぎる車の運転手が、かなりの割合で女性であることは誰でも知っている。タクシーの女性運転手も、工事用大型車両の女性運転手も、もう珍しい存在ではない。 |
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私は女きょうだいばかりの長女。(このあたりの日本語が不思議。“女姉妹ばかりの長女”という言葉はないし、“女兄弟”と書くと意味が通じない) 確かに、“喪主はオトコ”という慣習は結構根強く、それに逆らうのは生易し いことではない。 そんな慣習の中で生きてきた母親世代だからこそ、「喪主役には、娘より娘婿の方が格上」だと信じて疑わない。 そして昨日、彼女からのTEL。 車の運転席に座る『女性』の画像が、違和感を与えなくなった時代。 |