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新聞の「社会面」。何か事件や事故があると、関係した人の年齢と職業が書いてある。 「職業欄」に「主婦」と書くか、「無職」と書くかは、当人の判断によるのだろう。 一家に「主婦」は一人、ということもあるだろう。「家政の責任者たる女性」 という意味の「おしゃもじ権」(=主婦権)というところから考えたら、同居してい
る息子が結婚して、その妻に「主婦権」を譲れば、「主婦」ではなくなるからだ。 食事を、自分のためにだけ作るのは「家事」とはいわない。 女と男が結婚すると、「妻」と「夫」になる。 「退職」すれば、、職業を持っていた人は、「無職」となる。 |
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知人の結婚式に出席した。そこで新郎の「上司」のスピーチ。 確かにこの文字は、かつては女偏がなくて「昏」と書いていたもの。「士昏礼」という、士(インテリ)階級の結婚ガイドブックもあった。しかし、「昏」という文字は、物の見えない暗やみのことで、「眠」と同系の言葉。 ……で、なぜ結婚にこの文字が入っているかというと、古代は男女が暗やみに乗じて逢引きを(または夜這いを)したり、隣村から美しい女性を奪ってきたり……結婚はすべて暗やみに紛れて行われる野性的な営みであったから。 そう言えば、しばらく前の結婚式では、「夫婦は二人三脚です。しっかりと足並みを揃えて歩いて行って下さい」という祝辞があった。 ネタ本に載っているワンパターンの祝辞を、そのまま何の考えもなしに使い続ける上司の下で働くのは大変だろうなあ……そんな上司には、「妻が病気なので早引きを」
とか「育児休業を取りたいので」なんて、ゆめゆめ言えないんだろうなあ……と、余分なことを考えるのは私くらいのようで、みな楽しそうに、山のような引き物を両手に下げて家路について行った。
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「いってらっしゃ〜い」と送り出せば、子どもたちが学校や園に出かけていく、という「日常」に慣れた身には、少々こたえる「夏休み」。 しかし、これが「当たり前」になったのは、「サラリーマン」という形で男が就業しだしてからのことだ。 「せつなしと ミスター・スリム喫ふ真昼 夫は働き 子は学びをり」 「あなた。がんばってね」と夫にドリンク剤を差し出すエプロンがけの妻、というCMが最近変わった。 「・・・しかし、これからは男女共同参画社会だ。男も女も仕事も家事も育児 も分かち合っていこうと・・・」と小泉首相が参院選の街頭演説で訴えているという。 「いってらっしゃ〜い」ではすまなくなるとき。 |
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「日本列島が亜熱帯暖化しているという記事を読んだ。 今日は、議定書の話ではなく、この連日の暑さで思ったこと。 しかし今、私の地域の学童保育にはクーラーがついている。これは、学童保育が有料になったことの成果である。 しかし地域では、学童保育に疑問の声が聞こえないでもない。「普通の時ならともかく、夏休みまで子どもを預けるなんて、子どもがかわいそうよ。やっぱり母親が家にいてやらなきゃねえ」 |