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「猛暑」が続いている。カッーと、照りつける日差しの中、子どもたちは「夏休み」の真っ最中。 専業主婦にとっても、朝から晩まで子どもがいる「夏休み」は楽しいものでは ない。「給食」というもののありがたみが、つくづく思われる今頃である。
夏休みに親元を離れて13泊14日のアウトドア生活をするという「野麦子ど も長期自然体験村」が、昨日の新聞で紹介されていた(8月2日朝日新聞朝刊)。 そういえば、『二人のロッテ』(ケストナー作)で、親の離婚によって物心つく前に別れた双子が出会うのも、ビュールゼー湖のほとりのゼービュール村の「小さい少女たちが休暇中暮らすために立てられている子どもの家」だった。 40日間、母親とぴったりいっしょにいる夏休みは、子どもにとっても不幸で ある。 今から百年近く前のドイツの母子の話であるが、こういう「母」は現在決して 珍しくない。 |
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「13泊14日の野麦子ども長期自然体験村に行きたい?」と聞いた時、すぐに「行きた〜い!」と返事をするのは、ほとんどが女の子。知らない生活に飛び込む好奇心や意欲は、男の子より数段強い。新しい体験へ尻込みしてしまう男の子の元気のなさは、どこからきているのだろうか。 あるお母さんの言葉。「娘は私立の中学へ行かせたけれど、息子はやはり地元の中学校にしたのよ。だって、娘はどこに嫁ぐか分からないけど、息子はずっとこの土地で暮らすわけだから、地域の友達がないと困るもの」 先日、新聞の投稿欄に載った作文。『息子が結婚相手を紹介してくれて、本当に嬉しかった。やっとこれで肩の荷がおりると思った。しかしそのあと、彼女は一人っ子だから彼女の姓を名乗って彼女の家に住むと言われて、胸の中を嵐が吹き荒れた
・・・』 息子が“姓を変えて、彼女の家に嫁ぐ”などと言い出したら、母親には晴天の霹靂。 ネックは、「でも、別姓だと子どもがかわいそう」という声が60%余りあること。 この多様化した現代、別姓に限らず様々な場面で、選択肢を増やす法改正はどうしても必要。しかし、そのためには、一人一人の“選択できる確かな目”と、“その結果に対する責任”が不可欠。 |
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「お盆」週間も今日で終わる。「帰省ラッシュ」のニュースも、 今日で終わるのだろう。 今年も、多くの人が、東から西へ、西から東へ、「帰省」した。 このお盆に、近いところであるが、私も夫の郷里に帰省した。 「こんにちわ」という挨拶に、夫の親が「お帰り」と答える。 子どもや孫たちの「帰省」を喜び、歓迎する「家」。 「あととりの嫁」が、「楽」になるのは、「あととりの母」になったときである。 |
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お盆はね、友達みんなが帰ってくるから、結構クラス会なんかがあるのよ。 ・・・・・という魂胆がミエミエのアニヨメご一行様を、「あーら、いらっしゃい!」と玄関でにこやかに迎えて、「やっぱりお盆くらいは、親孝行しなきゃいけませんものねえ」と微笑みながら、「それじゃあ、水入らずで楽しんでくださいね。私も、実家でゆっくりして参りますので、」と、さわやかに去る今時のヨメ。 それでも、まだまだ多い“むかしヨメ” あちこちで流行っている、『夫婦風邪』・・・・・ |