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あまりの暑さに、「残暑」が懸念されていたものの、実際は9月に入ったとたん、すっかり秋めいてしまった。 どうしてだろう、と思っていることがある。 こんなことを思ったのは、松たか子が出ている保険のCMを見てからだ。 しかし、シニアグラスには縁のない年齢でも、同じである。近視用メガネが必 要な人の割合は男女そんなに変わらないはずなのに。 「メガネ」は「女らしくない」と言われていた時代があった。 そういえば、TVドラマで、「メガネをかけている女性」というのは、役どころが決まっている。 秋の夜長。さあ、読書でもというときに、メガネが手放せなくなった。 |
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読書の秋、そして食欲の秋。 そこに、スペイン系カップルの会話が聞こえたそうな。「OH, KIMJI! JAPANESE FOOD!」。『キムジィ』と書かれたお皿は、明らかにキムチ。 彼女いわく。「韓国はお隣さんだから、これは許せるのよ。ともかくキムチは実存するのだから。でも、どうしても許せん!と思ったのは、巻寿司の具が人参だったこと。人参だけだったのよ。これは事実誤認! 同じアジアなのに、何でこうなるの?」 そういえば、私が「同じアジアなのに、タイを知らなかった!」としみじみ思ったのは、3年前。タイのNGOを訪れた時だった。 確かにタイは、「男の生き方、女の道」という意識は強い。「男にとってSEX衝動は当然だから、買春は必要悪」と言い切る大学教授さえいる。 日本の女性は、中途半端に家計を握っているために、“主婦には銀行はお金を貸して くれない(一人前とは認めてくれない)”という現実に気がつかないままいる。 今、岐阜市に「男女共同参画条例」ができようとしている。これは、“男らしく・女らしくという慣習を、職場や家庭や地域や学校すべてで見直そう。そして、仕事も家庭も、人生まるごと半分こしよう。企業もそれに協力すべし”という条例。 |
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「女心」と来たら「秋の空」、と受けるのが、いわゆる「世間の常識」である。 同じように、何となくくっついてしまう「世間の常識」がある。 物理学者である米沢富美子氏が、こう書いている。(9月14日:朝日新聞夕 刊) 女の子も、男の子も、性別によって進路を自由に選択できない仕組みを改めていこう、というのが、「ジェンダー・フリー」の考え方である。 |