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大阪地裁は19日、ドメスティック・バイオレンス防止法に基づいて、夫から暴力を受けていた女性の申し立てを認め、夫に対して自宅から2週間離れる退去命令と、妻に6ヶ月近づくなという接近禁止命令を出した。 ついこの間まで、「DV」といっても、「なにそれ?」といわれることが多かった。 被害者の視点から女性への暴力を分析し、解決策を練っていくこと・・・という 世界的な取り組みが始まったのが、四半世紀前。日本政府もようやくDV問題の深刻さを認め、「配偶者からの暴力の防止および被害者の保護に関する法律」が4月に成立、そしてこの10月13日に施行された。 DV法初の接近禁止を申し渡された大阪の男性は、60代だという。 「そんなに強く殴ったわけじゃない」「怪我させるつもりはなかった」 いままで自分がしていることが「当たり前のこと」だと思っていただろう彼にとって、この法律は、理解できない存在かもしれない。
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岐阜県内の、ある商業高校に通う女子生徒の話。 それを見ていた他の先生方が、彼女たちにかけた言葉は、2通りあったという。 女性が食事の準備やあとかたづけをするのは当たり前・・・ 毎日の“お弁当運び”は、間もなく社会に巣立つ女子生徒のためになされる“行き届いた指導”であり、“愛のムチ”なのかもしれない。
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「お母さんは、いつも笑顔でいて欲しいですね」 頭痛がひどくて、耐えられないときも、「母」は○○とか、◇◇という薬を飲ん で、笑顔を取り戻す、というCMが繰り返し、繰り返し流れてくる。 2000年に発表された名古屋市のDVに関する調査に、「妻が(病気で)寝ていても妻に食事作りや家事をさせてもよいか」という問いがあった。 いつも身の回りが「妻」や「母」によって整えられている夫をはじめとする家族 から見ると、「妻」や「母」が病気になり、そのサービスが受けられないということは、「不当な権利の侵害」なのであろう。 「高齢社会をよくする女性の会」の代表の樋口恵子さんの作ったキャッチフレーズに、 |
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現在実家に帰省中。 しかし、ご近所さんたちは口をそろえる。 我が家の夫とて、乳母日傘・・・ほどではないが、十分に手の足りている家庭で、結構大切に育てられた跡取息子。厨房に入る習慣を持っていたわけではない。 共働きなら、家事の分担は当然。 かつての「女の努力」とは、ひたすら“耐えること”だった。そして周りもそれを求めていた。 |